Roland Life Mag:ローランド・ライフ・マグ
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決してKISSの完コピバンド
じゃないんです。
笑って帰ってくれたら最高なんです!

 世界中にトリビュート・バンドがあり、日本国内でも各都市に1バンドはあるのでは?と噂されるKISS。その中でも異彩を放つ(?)というかちょっと変わり種なKISSのトリビュート・バンドKoISS(コイッス)。
 本家KISSと同じ4人編成。2010年に新加入のドラマー、ピーター・ヤナピーさん以外、オリジナル・メンバーの3人は皆さん40代後半。
 リード・ギターのエース・ギブヤンさん、リード・ヴォーカルとギターのポール・イノさん、ベースのジーン・モーリーさんにお話を伺いました。
 ちなみに本家同様素顔は非公開なので、あしからず。でも本家は一時素顔で活動してましたけど…。まぁいっか。
 さっそく、結成のいきさつを聞かせてもらいました。

photo by きみこ

「この3人はもともとバンドをいくつか掛け持ちしてやってて、知り合いだったんです。2006年の夏に、あるライブ・ハウスのイベントでKISSのカバーをやろうってことになりまして、1回こっきりのはずだったんですけど、思いのほかウケちゃったんで続けようかと」(エース)
「最初メイクもポイントだけちょっと真似する程度の予定が、どうせやるなら白塗りまで真似しようってことになりまして、練習スタジオで上半身裸になってポールになりきってやってたら、他のメンバーもつられてきた感じですかね」(ポール)
「2006年だけで3回ライブをやってるんですが、楽器も衣装もエスカレートしてきて、やってるこっちがだんだん気持ちよくなってきちゃったんですよ(笑)」(ジーン)

 KoISSは数多いKISSのトリビュート・バンドとはちょっと違っていて、個性的だったりする。

「KISSの完コピバンドとして勝負しても、衣装や特殊効果にお金もかかるし、みんなと同じになっちゃうし、そこを目指すのはやめようと。完コピからむしろ遠ざかる感じにしたいんです」(エース)

「僕らはなるべくマヌケな感じを残したいというか、笑わせたい。観に来てくれたオッサンたちが『オレにもできそうかな』くらいに思ってもらえる感じにしたい」(ポール)
「だから本格的にお金をかけて衣装を作るのはやめようと。むしろ100円ショップで買った素材で自作したり、そういうチープ感っていうかオッサンが悪乗りでやってる感じを残したいですね」(エース)
「本家のKISSはロックンロール・ショーとしてのエンターテインメントを追求しているから、その精神をコピーしたいんです」(ジーン)


 「その精神をコピー」金言ですな。とはいえKoISSのライブは相当楽しいらしい。練習スタジオでは演奏のリハというより振り付けを練習していたり、ライブ本番ではメイクに2時間かかったり、年齢が年齢なので(失礼)激しいライブ・パフォーマンスはかなり肉体的にこたえるとのこと。まったくもって仕事でもないのに、ここまでするその努力と意気込みだけで同世代の男は大爆笑、じゃなくって涙モノのライブなのである。

KoISS

飯田橋のライブハウス「スペースウィズ」を中心に活動している、酸いも甘いも噛み分けた40代、4ピースバンド。エンターテイメント性の強いパフォーマンスが人気。